MirO's Life

~海外で若年性乳がん闘病記~  海外在住18年目。 33歳で乳がんを発症しました。 現在治療中です。

CTスキャン

ERから帰ってきのは朝の4時15分ごろでした。
CTスキャンの予約は10時でしたが、準備等があるらしく1時間15分前に来てくださいと言われていました。
寝る時間もなく、シャワーを浴びて化粧をし、朝8時ごろ家を出ました。

病院に着いて、書類にサインをし、待合室にいると18歳ぐらいの女の子に看護婦さんが1リットルぐらいある
液体の入ったカップを渡して”これを1時間以内に飲んでね”と言っていました。
女の子がその液体を飲んでた時の表情があまりにもマズそうだったので

”あんなの飲まないといけないんだぁ。可哀想だなぁ”と思いながら見ていたら、

同じ看護婦さんが同じ液体のカップを持って戻ってきて”あなたもこれ飲んでね。1時間以内だから”と言い私にカップを手渡しました。{げっ}
実は私は日本でPETスキャンをやったことがあるのですが、CTスキャンもPETみたいなものだと思っていて大量の液体を飲むという予想は全然していませんでした。
”しょうがない 飲むか・・・。”と一口。味は全くなく水みたいでした。
結局そんなに不味くなかったのと喉が渇いていたので15分ぐらいで飲み終わりました。

待つこと45分、看護婦さんに着替えるように言われ、ガウンに着替えて点滴の用意に

入りました。
私は血管の出が悪く、しかも血管が細めです。この点滴には太めの血管が必要らしいのですが、この日私はすでに他の病院で採血をしており、一か所はすでに使えなくなっていました。
しかも乳がんの手術をした人は手術をした側の手や腕(私の場合は左)は採血や血圧を測るのに使えません。
看護婦さんが手首から肘にかけて血管を探し、ホットパックもしましたがなかなか血管が出ず、この看護婦さんは3回試しましたが全部失敗に終わりました。
かなり痛く、いつまで痛みに耐えられるか分かりませんでした。

看護婦さんがERから他の看護婦さんを呼んでくれて、この人も2回試しましたが血が出てこなくラインが取れませんでした。
寝ていない、食事をしていない、疲れがありホントに辛かったです。
看護婦さんに”違う日にやった方がいい?”と聞くと”でももう液体も飲んじゃったでしょ。あれをまた飲むのはつらいよ。小児科にいい人がいるからその人に来れるか聞いてみるわ”と言ってその人を待つことにしました。

3人目の看護婦さんが来て”20ゲージじゃないとダメなの?22でもいいの?”という会話が看護婦さんの間でありました。
CTスキャンの看護婦は”20のがいいけど22でも多分大丈夫”といい、小児科の

看護婦さんは"じゃあ20でダメだったら22ににするわ”と言って、20ゲージの針を

刺しました。
結果うまくいき、やっとラインが取れて痛みから解放されると思ってたのですが、

まだまだ上があったとは・・・。

CTスキャンの部屋に入り、横になっていると放射能物質を入れるテストをすると言われ、手を上に上げてCTの機械に触るように言われました。
点滴のところにチューブが付けられて、フラッシュテストをした時の痛さは

忘れられません。
前にも言いましたが、私の血管は太くないので勢いよく入ってきた液体がかなり

痛かったです。
結局痛すぎて何度か叫んでいました。
しかもこれはテストだったので、本番もあり、両方かなり痛かったです。
痛みに耐えるためなのか恐怖からなのか体が震え始め、スキャン中も震えは止まらず 
看護婦さんに”落ち着いて”と言われましたが落ち着いていられるような

精神状態ではなかったです。

スキャンが終わり、震えながら痛みと一緒にスキャン室を出ました。
結果は48時間以内に外科医の先生に送られますと言われました。
この時からCTスキャンはもう2度とやりたくないスキャンの一つです。